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2015年12月24日 (木)

ストライプからドットへ・鷺さんの自然農法デザイン

01kisima0103kisima0306kisima0602kisima02黄島訪問の続き

ロングビーチと呼ばれる島の北西の岬の付け根に鷺さんの不耕起の畑はある。

ロングビーチは牧草地になっていた。浜に降りると台風のために打ち上げらえたたくさんの漂着物があった。

鷺さんいわく。畑の形をストライプからドットに変えてみたのだという。

07kisima07草堆肥を畝間に施用するのではなく。刈り草を積んで小山をつくり、そのまま自然発酵させて堆肥化し、その堆肥化した刈り草の小山の周りで野菜をつくる。

四角い畑ではなく。丸い畑であり、アメーバのように自由な畑であった。

一見すると、でたらめに見えるが、改めて見ると、すこぶる合理的であることがわかる。そしてこの農法なら、農業機械はまったくいらない。島ならではの方法であり、山間部や棚田などで、農業機械が入れないというところには、非常に適した農法であると思う。

SutoraipuDottoDotto05Dannmennストライプからドットへ。

ドットからさらにフラクタルに。

地面の微妙な高低、水の流れ、日の当たり具合などを調節していくと、規則正しく並んでいるということは非常に無理のある形であることに気が付く。

自然を尊重し、自然に学び、自然を規範とする自然農法。

自然な形は自由で、複雑で、しかし、きちんと秩序がある。そして何よりも美しい。

黄島全体にいえることなのだが、特に鷺さんの畑には美しさがあった。

アグリホレストという考え方がある。果樹林の林間で野菜をつくる。立体農業ともいわれる。

果樹畑は果樹の根を傷めるので、機械で耕すことはしない。そういう意味では果樹畑は不耕起栽培なのである。

イネ科の草には、朝露がたくさんつく。この朝露は生長するために、新しい細胞をつくるために、アミノ酸とアミノ酸を脱水結合させてタンパク質をつくったときの結合水である。つまり水を捨てることで液体のアミノ酸を固体のタンパク質にしていくのである。果樹の下に生長が旺盛なイネ科の草を生やすと、土壌が乾燥するのを防ぎ、かつイネ科の草は光合成で生成した糖の約10%を根から土を溶かしミネラルを得るための酸(根酸)として土壌に注ぎ込む。

イネ科の草は生長が旺盛なので、あまりにも背が伸びてきたら、刈り払ってやる必要がある。この刈り払った草を果樹の木の下に散らして、自然堆肥化する。草を積極的に生やすので草生栽培といわれる。

草生栽培の果樹畑の土壌は、草を栄養源に草を分解する小動物と微生物の働きでフカフカの土壌になる。果樹を密植するのではなく、樹間に太陽光が差し込むなら、そこで野菜をつくりたくなるのは人情である。

背の高いビワやヤマモモと低木の柑橘類をバランス良く配置する。その樹間に背が高くなるオクラ、トウモロコシ。はじめは小さいが、収穫し続けるとちょっとした木のようになるナス・ピーマン。果樹の下の常に日陰になるところに、ツル植物であるトマト、キュウリ、ゴーヤ。地面をはうカボチャなどを育てる。そしてさらに果菜類下に、ネギやニラをつくる。

空間を立体的使う農業なので立体農業と呼ばれる。さまざまな種類の果樹の森の中に畑があるように見えるのでアグリホレストとよばれたりもする。

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Dotto02
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