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2015年12月15日 (火)

勝浦川伝説探検隊の前夜祭

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勝浦川伝説を探検する前に、徳島の人と自然が紡いだ風土を知ってもらいたいので前夜祭を企画したい。

コースは、徳島駅→眉山→福島→安宅→津田→籠→日の峰→千代の松原→田浦→立岩神社→丈六寺→金毘羅神社→春日神社→徳島駅。

まずは眉山に登ろう。ロープウェイを使おう。ロープウェイ乗り場の阿波踊り会館までは、歩いていくのがおすすめ。眉山の山頂は標高277m。山の上から徳島の町を見てみよう。川がたくさんあって、橋がたくさんかかっている。まずは水の都=徳島の地形を見てもらいたい。

城下町徳島をつくった蜂須賀氏は木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)のもとで、長良川の墨股に一夜城を建てた河川土木集団=川並衆であった。その技術は備中高松城の水攻めでも大きな力を発揮した。その蜂須賀氏が徳島を治めることになり、吉野川のつくった巨大なデルタ地帯を目の当たりにして、そこに城下町を建設するということになり、とてもわくわくしただろうことは想像できる。吉野川と勝浦川に堤防を築き、その流れをコントロールし、川の水運を利用した徳島城下町は阿波国だけでなく、四国の物資の大集積地となった。そして、ここから海を航海する大型船に載せ変えられた物資は全国に発信されていった。

水運交通の要である川と海をうまく利用することで発展した徳島は、明治のはじめには全国で10番目の大都市に成長する。

福島は徳島城の東の守りの要であり、その東の安宅には水軍の基地が置かれていた。福島には人柱伝説や妖怪・おばけの話がいっぱいある。それはここ福島に人を近づけないための呪術的な守りであったのかもしれない。

津田は阿波藩25万石の玄関港、遠浅の砂浜の沖に、千石船が何隻も停泊し、船と陸との間を荷物を運ぶ艀船が往来していた。現在、津田の海岸は埋め立てられ木材団地がつくられている。大阪の堀川には阿波の木材問屋が6軒もあった。川の水運に恵まれた徳島はいつの時代も木材供給基地であった。

籠は藩政時代にお殿様の別荘が設けられた場所。その名残の蒸風呂が戦前まで営まれていた。勝浦川はかつて物資輸送の大動脈であった。勝浦川にも高瀬船が往来していた。

日ノ峰は、明治以降につくられた近代港である小松島港を見下ろすことができる。小松島は徳島城下町に付帯する町として藩政時代より整備されていった。大昔は中ノ湖とよばれ、豊葦原の中津国そのものの風景が広がっていた。

千代の松原は、蜂須賀家政は豊臣秀吉の遺言で秀吉座像をもらい受け、その像を治めるための立派なお寺と神社をこの地につくったが、江戸時代、徳川幕府にはばかって縮小されてしまう。松原はその名残の松林。

水車とほたるの里=田浦は勝浦川に堰をつくり、水を引き入れてお米をつくっている田園地帯。用水路と田んぼに高低差があるため水車が活躍中。無農薬・無化学肥料の有機稲作が広がっている。

立岩神社の、この立岩は自然石なのか人工的なものなのかは分からない。幅3m×長さ7mで、山の斜面から45°の角度で飛び出ている。大昔からある自然崇拝のモニュメント。三種の神器のうち、ヤタの鏡がつくられた場所といわれている。

丈六寺は阿波の法隆寺とよばれるほど、文化財が多い古いお寺。650年の創建、室町時代に阿波国守護の細川成之が中興し、藩政時代に蜂須賀家の庇護を受けた。お寺の裏山の秋葉神社は人気があり参拝者が絶えなかった時期があったらしい。日本三大秋葉のひとつともいわれている。源義経が有名だが、平清盛を支え、大和田の泊や福原京の建設に尽力し、都落ちした平家一門のために屋島に宮をつくって支援した阿波民部太夫田口成吉は歴史に埋もれた巨人である。その拠点のひとつがこの丈六であったといわれている。

金毘羅神社の大灯篭は海運で栄えた徳島を象徴するもの。大きさは10.24mで日本一である。ここは徳島城下の南の端で、相撲の興行なんかも行われていた場所。蜂須賀氏の徳島城下建設にともない勝占神社より移転されたもの。

春日神社はやはり徳島城下の建設のために、入田村にあったものを移転したもの。春日神社の裏山は大瀧山と呼ばれ、かつては徳島一の観光地であり、社交場であり、お見合いをするというとこの場所であったという。この谷からは紅簾石・ルチル・ザクロ石などを産出した鉱山あとがある。高級料亭の三宜亭・白糸茶屋が大正年間まで存続していた。小料理屋の梅屋、春日野、玉水などは戦前まであったという。古い時代に思いをはせながら「滝のやきもち」を食べよう。「滝のやきもち」にはコーヒーが良く合う。

夕食会などを利用してふりかえりの会を設ける。

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